手荷物に日本で買った使い捨てカイロを入れていたところ、ドイツのフランクフルト空港のセキュリティチェックのX線検査で引っかかり、その後棒状の機械(金属探知機?)をかざす検査でも陽性になり、武装した警備員2名の立ち会いのもとでセキュリティチェックの人にカバンを開けて調べられました。
使い捨てカイロは機内への持ち込み、手荷物としての預け入れも可能であり、日本の空港(羽田空港、成田空港、中部国際空港)とイギリスの空港(ヒースロー空港)のセキュリティチェックでは引っかかりませんでした。フランクフルト空港のセキュリティチェックは厳しいのかもしれません。使い捨てカイロを持ってフランクフルト空港を利用する場合は手荷物に入れておくよりも預け入れ荷物に入れておく方が無難だと思いました。
当時の状況
2025年3月31日にイギリスのヒースロー空港からドイツのフランクフルト空港経由で日本の成田空港に帰国する時のできごとでした。フランクフルト空港での待ち時間は6時間ほどありました。フランクフルト空港(第二ターミナル)のセキュリティチェックは全便共通の大きなものがあるわけではなく、出発ゲートの直前の位置に個別にあり、その便の出発時刻の2時間前にならないとセキュリティチェックが開場しないという特殊な作りでした。
セキュリティチェックの内容
自分が利用したセキュリティテックのレーンには荷物を預かる人、X線検査をする人、荷物を返す人の3人の職員がおり、全員からそれぞれ「English or German?」と聞かれ、毎回「English please.」と答えました。
荷物検査は電子機器をカバンから取り出すタイプでした(たまにカバンから取り出さなくても良いタイプがあります)。預け入れはスムーズに行き、身体検査は円柱状の機械の中で両手を上げた状態で立っているタイプで、結果が出るのに20秒くらいかかっていました。
自分のカバンがX線検査で引っかかり、X線検査をする職員に「Do you have hot pack?」と聞かれたので多分カイロが引っかかっているんだろうと思いました。英語でhot packというと、柔らかめのプラスチックの容器にお湯を入れて使う湯たんぽのようなものを指します。使い捨てカイロは欧米では売っていないと思いますが、セキュリティチェックの人たちは「ときどきアジア人が持ってる鉄粉入りの温まるやつ」がまた出たんだろう、みたいな感じでした。
その後荷物を返す役の職員が棒状の機械(金属探知機?)をかざす検査をするとビービーと音が鳴り、「positive(陽性)」と言ってどこかに電話をかけていました。多分警備員を呼んだのだと思います。その職員は私に「規則でやらなきゃいけないだけなので怖がる必要はない」と言っていました。そのまま警備員が来るまで2、3分(体感5分以上)待たされました。周囲を見回すとセキュリティチェックの職員たち(他のレーンの人も含む)が「Hi 〇〇〜!!」とか言いながらハグしあったりして和気藹々と働いておりました。自分のところだけが異世界のようでした。
やっと武装した警備員が2名やってくると、荷物検査が始まりました。こちらは「うわー武装した人来ちゃったよ…」と思いながら緊張していました。セキュリティチェックの人が中身を出していき、「この中に温まるものはある?」と聞いてきたので使い捨てカイロを指差すと、武装した警備員2名はさっさと帰っていきました。その荷物を返す役の職員がX線検査をする職員に「これだった」みたいな感じで報告に行ったあと、こちらに戻ってきて「Okay!!」と言って無罪放免(?)になりました。体感時間は長く感じましたが実際の拘束時間は10分もかかっていなかったと思います。
結論
使い捨てカイロをもってフランクフルト空港を利用する場合は手荷物に入れておくよりも預け入れ荷物に入れておく方が良い。ただし武装した警備員を見てみたい場合はこの限りではない。