2014年にベルリン・テーゲル空港、2015年と2025年にフランクフルト空港経由でドイツに入国した体験談です。3回とも長時間尋問されたりすることなくすんなりと入国できました。
一回目:2014年ベルリン・テーゲル空港入国時
イギリスに留学中、ベルリンで4週間語学留学をするため、2014年12月にベルリンのテーゲル空港からドイツに入国しました。首都の空港とは思えないほどこぢんまりとした空港でした(ベルリン・ブランデンブルク国際空港の開港により、2020年11月08日に閉鎖・廃港)。飛行機から降りて入国審査に向かうと利用客が少なく、ほとんど並ばずに順番が回ってきました。
入国審査官に挨拶してパスポートを渡すと、審査官がパスポートのイギリスの学生ビザのところを見て「おー!イギリスの学生ビザがあるよ!」みたいな感じのことを言っていました。特に質問もされずに入国スタンプを押され、あっさり入国できました。
二回目:2015年フランクフルト空港入国時
ハイデルベルグで8週間語学留学をするため、2015年6月にフランクフルト空港からドイツに入国しました。利用客の多いハブ空港のため、ゲートは複数あるにもかかわらずEU域外の人用の入国審査には長い列ができていました。並んでいる時に入国審査の様子を見ていると、黒人の旅行客の入国審査には延々と時間がかかっており、他の利用客がそんなに時間がかからずに通過できているのと対照的でした。
自分の番が回ってきて入国審査官に挨拶してパスポートを渡すと、特に質問攻めにされることもなく入国できました。質問されたかされなかったかすら覚えていないので、トラブルや不快な目には遭わずに済んだことは確かです。
三回目:2025年フランクフルト空港入国時
三度目の入国はコロナ禍の影響もほぼなくなった2025年3月、イギリスから日本に帰国するためにフランクフルト空港を経由した時の入国です。同じ日にドイツを出国するため、滞在期間は1日もありませんでした。
前回2015年に来た時ほどではありませんでしたがEU域外の入国審査にはそれなりに人が並んでいました。利用客を各ゲートに仕分けする係の女性は可愛らしくてフレンドリーでした。他の利用客の入国審査を見ていると、白人でも延々と滞在理由や仕事の内容などを質問されている人がいました。入国理由を聞かれたら「transfer(乗り継ぎ)」と答えようと思いながら日本へ帰るチケットの情報が印刷された紙を握りしめて待ち構えていると自分の順番になりました。入国審査官に挨拶してパスポートを渡すと、全く何も質問されずに入国スタンプを押され、「Have a nice day!」と言われながらパスポートを返されました。
正直そんなに簡単に入国させていいの?と思うくらいでした。2023年にパスポートを更新したため、イギリスの学生ビザはもう付いていませんでしたが、中国の学生ビザと居留許可証は付いていました。
結論:3回ともトラブルに見舞われることなく入国できた
三回とも一人旅でしたが、質問攻めにされることなく入国できました。ただ運が良かっただけかもしれませんが、入国審査でプラス評価されそうな要素を書いてみます。
- 日本のパスポート:世界的には日本人は低リスクと見られている。
- 他国のビザや滞在許可証:他国でビザや滞在許可証が取れるならある程度の経済力・語学力・学校や企業に受け入れられる能力・犯罪歴がない等の担保となる。イギリスの学生ビザは威力が高そうだった。
- 英語かドイツ語で挨拶する:無言でパスポートを出すよりも印象が良くなる。英語かドイツ語が話せそうな雰囲気が示れば、意思疎通が不能な困った相手ではなく意思疎通が可能な「人間」として扱われる。(意思疎通不能な人の相手をするのは大変)
シェンゲン域内に入国する際には、最低限
- シェンゲン域外に出国する航空券
- 滞在先の情報
は提示できるように準備して行った方が良いと思います。