2018年、ワーホリで滞在してから半年後に、銀行口座を閉鎖するためと残ったドルを使うためにシドニーに5週間の短期語学留学をしました。
住居(シェア)
語学学校が提携しているシドニー中心部で語学学校から徒歩圏内の寮(シェア)にしました。週330ドルと割高(シドニー域内でシェア探しをすれば250ドル程度の部屋がある)ですが、立地が良いこと、住んでいる人が語学学校か近隣の学校の学生であり特別おかしい人との遭遇率が低いことから、短期滞在の場合は悪くない選択だと思います。
大変だったのは同じシャワー・トイレを共有する人の中に、おそらく男性で便座を上げずに立ちションする人がいで、便座に尿の飛沫がよく飛び散っていたことです。あちらのトイレは丸洗いができるように床がタイル張りになっているのでシャワーで流したりしていました。あとは夜中に火災報知器のアラームが鳴って全員起こされたりするくらいで(火災報知器の下に湯気の出るものを置いていたりすると火災じゃなくてもアラームが反応することがある←自分はイギリスの寮でやらかした経験あり)、人間関係のトラブルなどはありませんでした。
語学学校
前回ワーホリビザで滞在した時と同じ語学学校のIELTSコースにしました。先生はオーストラリア人女性とイギリス人男性(前回のケンブリッジCAEの時の先生)でした。
クラスメイトはタイ人の男女、インドネシア人の男性、イタリア人男性2名、オマーン人女性、ロシア人女性でした。
東南アジア系の人たちが毎日10〜15分程度遅刻してくるため、途中でイギリス人の先生が彼らに対して「他の生徒が時間通りに授業に来ているのにあなた方が遅刻してきて授業の開始が遅れるので、あなた方は他の生徒に迷惑をかけていることを自覚するべきだ」といって論理的に叱っていました。
イタリア人男性のうち年配の方は料理人でオーストラリアでも働いているようで、もう一人は26歳の若い男性でした。若いイタリア人男性は時々自分に絡んできて、突然肩を抱いてきたり(イタリア人的には普通なのかもしれないが東アジア人の感覚では仰天して硬直)して後ろで見ていたタイ男性が「(私が)かわいそうに…」とつぶやいていたり、「カップルにならないか」と直球で聞いてくるのでこちらも直球で「No!」と答えたりしていました。たいして好きなわけでもない女性にもぐいぐい来るのはある意味すごいと思いました。このイタリア人男性が「(私が)スピーキングであまり喋らないから自分相手で緊張しているのか?」といったらオーストラリア人の先生に「あなたのことを嫌がっているのよ」と言われていました。
オマーン人の女性は10代の若い女の子でよく隣の席になりました。実はイタリア人男性からガードしてくれていたようです。オマーンでは全身に金のアクセサリーをつけているけどオーストラリアでは危ないから外してきたと言っていました。将来は教師になりたいそうで、オーストラリア人の先生と教師の初任給の話をしていました。その金額を当時のレートで日本円に換算すると月収60万円程度で、先生も「オーストラリアでもそのくらいだ」と言っていました。日本ではせいぜい月収20万円のため、失われた30年の間いかに日本の給与水準が上がっていないかが嫌でもわかりました。日本も順当に経済成長していれば2024年の初任給は月収80万円程度あってもおかしくないそうです。
オマーンは一夫多妻制で、このオマーン人女性のお父さんは妻が一人だけ(お母さんだけ)でしたが、叔父さんには複数の妻がいるそうでした。それを聞いたタイ人女性とタイ人男性がこのオマーン人女性に対して「早くそんな国から出てオーストラリアに移住した方がいい!」と言っていました。
ロシア人女性はモンゴル系で外見は脚の長い東アジア人という風貌でした。ロシアで銀行員として働いた後、日本に興味があったため日本に渡り、現在は日本でロシア向けの中古車輸出業をやっているようでした。日本語が堪能で英語も日本語訛りで日本人の私と日本語で話していたため、クラスメイトからは日本人だと思われているようでした。高校生の娘さんと親子留学に来ていました(娘さんは別の学校)。日本人の元夫とは離婚済みで現在は別のボーイフレンドがいるとのことでした。
ロシア人女性に滞在先に招待されたので行ってみると、シドニー中心部の豪華なサービスアパートメント(キッチン、トイレ、シャワー室などを他人と共用しなくてすむ日本のマンションのような住居形態で、家事サービス付き)でした。一月で50〜120万円くらいはかかると思います。短期滞在の上に娘さんと来ているので安全を重視したのもあるとは思いますが、シェアとは別次元の快適な居住空間なので、さすがお金を持っている人は住むところが違うと思いました。
ニュージーランド旅行
オーストラリアから数日間ニュージーランドのオークランドに行きました。
オークランドの街を歩いていてまず思ったのが、シドニーのホームレスは1人で活動しているのにオークランドのホームレスは数人で佇んでいるということでした。何もしてきませんが歩いていて遭遇するとちょっと怖かったです。
ティリティリマタンギ島:

希少なニュージーランド固有の鳥が数多く生息している島です。フェリーは休日・祝日が行きが08:30出港、帰りが16:00出港、平日が行きが09:00出港、帰りが14:40出港で現地ではガイド付きのハイキングツアーがあります。チケットは船着場でもオンラインでも購入できます。フェリー代大人95ドル子供50ドル、ツアー代大人10ドル子供2.5ドルです(2025年2月現在)。チケットに昼食代は含まれていないので、現地で割高な食事をしたくない場合はあらかじめ食べ物を持っていきます。
自分が行った時は波が強かったのかフェリーは凄まじく揺れており、時々空を飛んでおりました。船内では酔う人が続出し、船員がエチケット袋を配って回っていました。自分は酔い止めを飲んだ上で船の重心に近そうな一階の中心あたりの席に座っていました。なんとか吐かずに済みましたが、降りる時にトイレ付近を通ったらエチケット袋を持った人が死屍累々になっていました。
現地ではガイドと共に歩きながら生き物を観察しました。巣箱にペンギンが入っていたりしました。
灯台付近が飛べない鳥「タカへ」が出現するエリアですが、残念ながら見ることができませんでした。
売店でタカへのぬいぐるみ(最後の1個)を買って帰りました。
帰りのフェリーも相変わらず凄まじく揺れており、時々空を飛んでいましたが、疲れて爆睡していたので寝ている間に着きました。
オークランド動物園:

大人はoff-peak dayで29ドルから。チケットはオンラインでも購入できます。
キーウィ(kiwi)が見たくて行きましたが彼らは夜行性でした。オークランド動物園ではキーウィは昼夜逆転環境で飼育されており、昼間に活動している状態を見ることができます(ただし暗いけど)。
暗い中をカサカサ動き回っているところを見られました(暗くてよくわからないけど)。
売店でキーウィのぬいぐるみを買おうと思って物色しました。大きさが何種類かあり、すべてお腹を押すとキーウィの「生声(real voice)」が聞けるようになっていました。実物大に近い大きめのぬいぐるみを買って帰りました。
ニュージーランドからオーストラリアに戻る時、ニュージーランド側の空港で持ち物(鳥のぬいぐるみ2つ)をチェックされました。係員が「one kiwi, two kiwi」と数えていましたが、それ1つはキーウィじゃなくてタカへなんですが…と思いました。
銀行口座閉鎖
欧米の銀行で手続きをする場合、大抵直接行って手続きできることはなくほとんどの場合事前にアポイントメントを取らなければなりません。なので1回目に行った時は予約をし、2回目に行った時にやっと手続きができる感じです。
口座の閉鎖手続きをしてくれたのは香港人女性の行員でした。私が日本人だとわかると「日本旅行が大好きで近々また行く予定だ」と言っていました。香港人の日本旅行好きはかなり多いように思います。