e-Taxで特定口座の外国税額控除の確定申告をして二重課税された外国株の税金を取り戻す方法(令和6年分申請版)

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e-Taxで外国税額控除の確定申告をする方法が分かりにくかったので忘れないうちにシェアしておこうと思います。
特定口座の源泉徴収ありにしている場合でも確定申告をして税金を取り戻すことができます。

準備するもの

・マイナンバーカード
・ICカードリーダー機能のあるスマートフォンまたはICカードリーダー(途中でICカードリーダー機能のあるスマートフォンしか使えない箇所がある)
・特定口座年間取引報告書

「国税庁 確定申告書等作成コーナー」にアクセス

まず「国税庁 確定申告書等作成コーナー」にアクセスします。
左下の「作成開始」をクリックします。


次の画面で「はい」を二回選び、スマートフォンを使用するかICカードリーダライタを使用するかを選択します。

一番左の「所得税」という項目を選択する

下のような画面になるので「令和6年分の申告書等の作成」をクリックし、一番左の「所得税」を選びます。


次の画面ではマイナポータルと連携するかどうかを選択します。マイナポータルと連携するには事前準備が必要です。

マイナポータルと連携する場合

マイナポータルと連携する場合には「事前準備を行う」ボタンをクリックします。


「ログインして始める」をクリックします。


スマホのマイナポータルアプリを開き、アプリ下部の中央にあるQRコードの読み込みを選択し、スマホのカメラでパソコン画面に表示されたQRコードを写して読み取ります。


読み取ると電子署名用の4桁の数字の暗証番号の入力を求められます。入力後、マイナンバーカードを読み取ります。
読み取りが成功すると画面が切り替わります。時々切り替わらないことがあるのでその場合はやり直してみます。
以下の画面になったら「証明書等の取得状況を確認する」をクリックします。


「証明書等を選択する」をクリックし、連携したい証明書を選択します。ここで連携した項目はe-Taxで自動入力されます。
自分は証券口座を連携したため、株式関連の項目が自動入力されました。


連携が済んだら下部の「e-Taxで確定申告をはじめる」をクリックします。


国税庁 確定申告書等作成コーナーのトップページに戻ります。

マイナポータルとの連携の事前準備が済んだら

「マイナポータルと連携する」を選択して右下の「次へ進む」をクリックします。
Safari(Mac)でページ全体のスクショを撮る方法を参考にSafariの「スクリーンショットを取り込む」で全画面のスクショを撮りました)


次の画面では下までスクロールして右下の「利用規約に同意して次へ」をクリックします。


右下の「次へ進む」をクリックします。


ICカードリーダー機能のあるスマートフォンとマイナンバーカードを用意して「二次元コードでログイン」をクリックします。


またこの画面になるのでマイナポータルアプリを開いて同じようにログインします。


読み取りが成功すると画面が切り替わります。時々切り替わらないことがあるのでその場合はやり直してみます。


「次へ」をクリックします。


「次へ進む」をクリックし、画面が切り替わるまで待ちます。
以下の画面に切り替わって訂正箇所もなければ画面下部の「次へ進む」をクリックします。英数字が半角だとエラーになります。


マイナポータルから情報を取得する場合は「マイナポータルに移動して情報を取得」をクリックします。


この画面に切り替わるので「次へ」をクリックして連携する項目を選択します。

申告書等の作成

右下の「申告書等を作成する」をクリックします。


xmlデータを読み込む場合はここで読み込み、なければ「次へ」を選択します。


以下の画面になったら「株式等の譲渡(売却)、配当、利子」にチェックを入れます。証券口座のデータを連携した場合は自動でチェックされています。


赤枠で囲った部分をクリックします。


下の画面で「次へ」をクリックします。

「総合課税」「申告分離課税」の選択

以下の画面で「はい」を二つ選びます。収入が低い人は「総合課税」、収入が多い人は「申告分離課税」を選んだ方が税金が安くなります。どちらが良いかわからない場合は、まず一方を選んで入力していき税額を確かめてから、ページ左下にある「戻る」ボタンでこの画面まで戻り(入力内容は保存されます)、もう一方を選んで税額を比べて、税額が低い方で申請すると良いです。


自分で入力する場合はかなり細かい項目がたくさんありますが、証券口座のデータを連携した場合は自動で入力されます。
右下の「入力終了」をクリックします。


以下のようなメッセージが表示されます。
外国税額控除は「控除の入力(2/2)」画面の【外国税額控除等】から入力します。


右下の「次へ」をクリックします。


次は以下の画面になるので、右下の「次へ」をクリックします。

外国税額控除を入力する画面

この「控除の入力(2/2)」の下の方にやっと「外国税額控除等」という項目があります。


以下の画面の赤枠の部分をクリックします。


証券口座のデータを連携した場合は自動で入力されています。
外国株が米国株だけなど一カ国のみであればこのままで良いのですが、国ごとの金額を入力しなければいけないので、二カ国以上の外国株を保有している場合は国ごとの入力が必要です。
「補正」をクリックして国名を入力します。
二カ国以上の外国株を保有している場合は「外国所得税額を入力する」をクリックして追加します。
特定口座年間取引報告書に銘柄ごとの外国所得税の額が記載されているため、国別に合計した金額を入力します。


次のページに進むと以下のような画面になるので、必要事項を記入して右下の「入力終了」をクリックします。


「控除の入力(2/2)」の画面に戻るので、右下の「次へ」をクリックすると、次のページでやっと税金額が表示されます。
「総合課税」と「申告分離課税」のどちらが有利かわからない場合はページ左下にある「戻る」ボタンで「総合課税」か「申告分離課税」かを選択する画面まで戻り、有利な方で申請しましょう。


税金が還付される場合は還付先の銀行口座を入力する画面が表示されます。
この例では株以外の収入を入力していないので源泉徴収された税金が還付されていますが、個人事業などの収入がある場合はそちらの納税額と合算表示されるため、還付になるとは限りません。
後は必要事項を入力しながら進んでいけば確定申告を提出できます。

確定申告提出前に「.data」形式の入力データをダウンロードしておく

提出前に右下の「ここまでの入力内容を保存」をクリックし、「.data」形式の入力データをダウンロードしておけば、間違った内容の確定申告を提出してしまった時でも簡単に訂正して申請し直すことができます。

申請済みの確定申告を修正する場合

申請済みの確定申告を修正する場合は、新たにもう一度申請を行います。
前回申請した時の「.data」形式の入力データをダウンロードしてあれば、「国税庁 確定申告書等作成コーナー」の「保存データを利用して作成」から前回のデータを読み込ませることができます。


同じ年の申請の修正は以下のページの一番左の「作成再開」から行います。


「.data」形式の入力データを読み込むと前回のデータが自動で入力されるため、間違えた部分のみを修正するだけで済みます。

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