五公祠は海南島の海口市にある、1899年に建てられた、唐・宋両代の名臣・李徳裕、李綱、胡銓、李光、趙鼎を祭った廟です。宋の時代の有名詩人である蘇東坡(蘇軾)を祭った「蘇公祠」、漢の時代の将軍を記念する「両伏波祠」などもある、海南島の重要文化財です。
2024年4月5日、中国の長春に語学留学中に海南島に旅行に行き、五公祠を観光しました。海南島は歴史的には文明の中心から遠く離れた未開の地として官僚などが島流しにされた場所で、五公祠は「あまり観光名所のない海口唯一の見所」だそうです。
最寄りの空港は海口美蘭国際空港(HAK)
五公祠は海南島の北側の海口市にあります。
2025年2月3日から成田空港から海口美蘭国際空港(HAK)への直行便が週一便就航しているようです。海口美蘭国際空港から五公祠までは車で30分程度です。

三亜方面から行く方法
海南島の南の三亜市へは三亜鳳凰国際空港(SYX)まで関西空港から直行便が運行しています。
三亜市から海口市へ行く場合、三亜鳳凰国際空港から海口美蘭国際空港へ空路で行く方法と、三亜駅から海口東駅まで高速鉄道で行く方法があります。海口市には海口駅と海口東駅がありますが、五公祠には海口東駅の方が近いです。
私は長春市から三亜鳳凰国際空港へ直行便で来たため、海口市へは三亜駅から海口東駅まで高速鉄道で行きました。高速鉄道のチケットは中国铁路という高速鉄道の公式アプリで購入することができ、Alipayに日本のクレジットカードを登録しておけば日本のクレジットカードで支払うことができます。


海口東駅から五公祠までは車で20分程度です。Alipayの滴滴出行(タクシー配車アプリ)でタクシーを呼ぶことができます。Alipayの滴滴出行で呼んだタクシーはAlipayに日本のクレジットカードを登録しておけば日本のクレジットカードで支払うことができます。

五公祠の観光
この奥の階段を降りて左側に行くとチケット売り場と入口があります↓


チケット↓


入場してすぐのあたり↓



蘇軾とその第三子に関する展示↓
蘇軾は1097(紹聖4)年、62歳(現代の数え方では60歳)の時に、三度目の流刑地海南島に流されました。「宋代は党争が激しかったが、文人を殺さないという先祖の教えがあったため、党争で負けた官僚は罰として左遷されることが多く、さらに官位が高く声望が高いほどより遠くの場所に左遷された。」そうで、「当時の中国の版図において、最も遠い場所は海南だった。そのため、海南に左遷されることは宋代の官僚にとって最も厳しい罰だった。」というので、蘇軾は当時最も重い罰を与えられたようです。当時の海南島は「歴代のほとんどの文書において環境が劣悪で瘴癘の気が立ち込める場所と記されており、未開、危険、死というのがほぼ当時の同地の代名詞となっていた」といわれるほどの未開の地だったようです。
蘇軾は海南島に滞在した3年間で現地に多大な影響を与えました。「彼の影響により、儋州から海南全体において、本を読み文章を学ぶ気風が徐々に育まれた。蘇東坡が去った翌年、彼の学生だった姜唐佐が海南の歴史上で初めて挙人になった。そして、蘇東坡が去った9年目には、儋州人の符確が進士となり、海南には進士がいないというばつが悪い歴史に終止符を打った。」
引用元:




鑑真さん!!↓
五回目に日本への渡航を試みた時に海南島の三亜に漂着したそうです。その後六回目についに日本に上陸したと書かれています。

敷地内↓









蘇公祠↓

五公祠堂↓


木によくわからない謎の果物がなっていました↓
この辺りは木陰で涼しく座るところもあるのでしばらく休憩していました。

池の中心には小さな島があります↓
座れるところがあったのでまた休んでいました。



入口に戻って来たら観光終了です。